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才能がない人でも、絵を諦めないための思考法

初音ミクと一緒に絵と音楽をやっています。
紅掛みくです。

「才能がない」
「評価されない」
「認めてもらえない」

作品を生み出そうと日々奮闘している人なら、
一度ならず、ずっとぶつかるであろう苦しみだと思います。

かくいう私は、元々絵を描いてきた人間です。
物心ついた幼少期から空想の世界を紙に描いてきました。

学校の休み時間、教室の片隅でキャラクターのイラストを描いていたような人間です。
中学~高校では美術部に所属。
デッサンや油絵をちょっとだけ齧りました。
大学も3年くらい漫画研究部に所属して、何作か漫画を描いていました。

美大受験のための教育などは受けておらず、
通ってきた学校も美術系ではありません。
趣味レベルで細々と描いてきた人間です。
絵に大量のいいね、高評価などがついたこともありません。
せいぜい10前後。

絵で生きるなんて到底無理だと思って、趣味に留めようと思っていました。
でも、そうして絵をおろそかにして、仕事に忙殺される日々を過ごしていたら、
絵を描く感性、作品を生み出す感性が枯れていきました。

このまま終わるのは嫌だ、と思いました。
作品を作り続ける人生を送りたいと思いました。
それなら、必ずこの「才能がない」という苦しみと向き合わなければなりません。

今回は、「才能がない」という苦しみに負けずに絵を描き続ける思考法について、
自分なりの作戦を立てようと思います。
そしてそれが、
同じような沼に陥っている人の参考になればと思って、
文章として公開します。

よければお付き合いください。

「才能」の定義

まず、「才能」という言葉を定義しましょう。

さい‐のう【才能】

物事を巧みになしうる生まれつきの能力才知の働き。
-コトバンク-

一般的には、「生まれ持った能力、センス」みたいな意味で使われていると思います。

これ、「能力」と「センス」を一緒くたにするのは危険だと思うんです。
分けましょう。

「センス」って感覚的なものですよね。
さすがにこれは生まれつきのものだと思います。

でも「能力」には向き不向きの概念がある。
例えば、「慎重にミスなく仕事を進めようとする人」は、
素早さを求められる環境では、その慎重さは短所として現れる。
でも、慎重さが求められる環境では長所として現れる。

今日お話するのは、その「能力」を上手く使えば、「センス」がなくても、
一定のところまでは絵の技術は上げられるのでは?
という仮説です。

ストレングスファインダーという概念

人間にはそれぞれに割り振られた「能力」がある。

「物事の良いところを見つけて、それを伸ばす手伝いができること」
「物事の課題点を見つけて解決すること」

「目標を立ててその通りに遂行すること」
「そのときそのときの状況に従って判断ができること」

例えばこういうもの。
そして、いま例示した能力たちは、それぞれ相反しているのがわかりますか?

「物事の良いところを見つけて、それを伸ばす手伝いができること」
「物事の課題点を見つけて解決すること」

ひとつの物事を見て、良いところを見つけて伸ばそうとする人間(プラスを伸ばす)と、
課題点を見つけて解決しようとする人間(マイナスをゼロに戻す)がいます。
どちらが悪いとかではないですよね。どちらも素敵なんです。

目標を立ててその通りに遂行すること」
「そのときそのときの状況に従って判断ができること」

目標を立ててまっすぐ突き進むのが得意な人間もいれば、
目標を立てるよりも、そのときそのときの状況に従って
臨機応変に進んでいくのが得意な人間もいます。
どちらが優れているとかではありません。それぞれに合ったやり方があるだけです。

こういう能力それぞれに名前をつけた概念があります。
それがストレングスファインダーです。

簡単に言えば(そして乱暴に言うならば)、才能診断ツールです。
仕事で成果を出せる能力を分類して名前をつけたものです。
正確な解説は公式サイトはじめ、他サイトに譲りますが・・・

この能力のことを、ストレングスファインダーでは資質と呼びます。
そして資質は34種類あります。

各資質の解説は以下のサイトがわかりやすいので、ちょっと確認してみてください。

どうでしょう。自分に当てはまりそうな資質はありましたか?

私のストレングスファインダー上位資質

私はストレングスファインダーのプロではないので、私の話しかできません。
また、人によって上位の資質も、どの資質が強く表れているかも違います。
だから、人によって戦略は変わります。
なので参考程度に、私の一人語りから何か気づきがあれば持って帰ってください。

さて、私の資質上位10位までと、それぞれの資質に対する私の特性を載せますね。

  1. 適応性
    「今」を重んじる。
    物事の流れに従って、そのときそのときに必要なことをするのが得意。
  2. 内省
    思考を巡らせる。
    物事を深く考えるための思考体力がある。
  3. 学習欲
    学びへの欲求。
    物事を達成するための手段を学習する。
  4. 信念
    使命感、のようなもの。
    成したい思想がある。作品に意味を込める。意味のないものは作れない。
  5. 運命思考
    繋がりを見出す。
    物事と物事の関連を見つけて、遠く遠くまで思いを馳せる。
  6. 回復志向
    課題を見つけて改善する。
    足りないスキルを見つけて、何を補えばいいのかがわかる。
  7. 調和性
    意見の衝突を避ける。
    人間関係に波風を立てたくない。
  8. 収集心
    必要なスキルについては、
    ネットや本などで調べればわかる(理解できる)という自信がある。
  9. 自我
    周囲から意義ある人間として注目されると、
    より良いパフォーマンスができるようになる。
    頼られる、誰かの役に立てる、作品を褒められる、など。
  10. 共感性
    感受性豊か。
    自然や音、歌詞、キャラクター、物語などに感動できる。
    また、相手の感情が “わかる” (相手の感情は相手だけのものだとわかっている)からこそ、
    安易な共感をしない。

こんな感じです。
資質に対する私の解釈は、私の人生を振り返って、
資質ごとに該当するエピソードを列挙することで導き出しています。

私は自己理解プログラムというコーチングプログラムの中で取り組みました。
プログラムを受けなくても、youtubeに動画がたくさん上がっているので、
自分の能力を言語化したい人はこちらの内容も参考にしてください。

「絵の上達」という課題を達成するために、自分が持つ能力をどう活かすか? -作品コンセプト編-

それでは「絵の上達」について、私の資質でどう戦うか考えます。

作品コンセプトを練るときの思考について。
作品で表現したいことを考えるときに使っているのは
「信念」「適応性」「運命思考」「共感性」ですね。

私は「自分が自分のままであれるように」ということを願って作品を作っています。

私自身に対してもそうだし、
私の作品を見たあなたが少しでもあなた自身に立ち戻れたらいいなと思っています。
だからその「信念」に基づいて言葉やモチーフを並べている。

表現したいことと、それに当てはまるモチーフや表現を結びつけるために、
関連を見出す資質である「運命思考」を使う。

言いたいことを表現するためなら、手段に縛られません。
絵でも音でも言葉でも、なんでも使います。
この臨機応変さは、今に従って生きる「適応性」です。

そして何かに感動して、インスピレーションを得るのは、
感覚で通じあう「共感性」です。

 

作品の生み出し方も、人によって考え方が違うと思うんです。

私は「運命思考」が高いので、繋がりに意味を見出すような感覚で捉えます。
でも人によっては、連想ゲーム的に「これとこれ繋げたら面白そう!」
作品を作る人もいると思います。

それはそれでまた別の強みですし、
そういう連想の要素は、
ストレングスファインダー的には「着想」に該当するんじゃないかなと思います。

私の印象ですが、「着想」という資質には、
組み合わせに注目してアイデアを出すのが上手いイメージがあります。

「絵の上達」という課題を達成するために、自分が持つ能力をどう活かすか? -技術編-

技術面の話。
絵の上手さって「才能」と一括りにされがちですが、
絵の上手さは「スキル」の要素もあると思うんです。

だから描き方を学べば、後天的にそれなりのところまでは描けるようになれる。

私の資質の中で、学ぶのに使えるのは「学習欲」「収集心」「回復志向」でしょうね。

自分に足りないところを見つけて、
どうすればそれを補えるかを、他人の方法や情報から学ぶ。

すごく当たり前のことを書いているけど、それを苦痛に思わないのが、
自分の得意な方法ということです。

 

私は「適応性」が1位なので、スケジュール通りに物事をこなしたり、
最初に決めた目標に向かってまっすぐ進むことが苦手です。本当に無理です。

「適応性」というのは、
今ここにある流れに身を任せて生きているような性質なので、
決められた道をただ歩けばいいと言われても、それが苦痛なんです。

もちろん、決められた道を歩くのが得意な人間もいます。
そういう人は、目標に向かって突き進む「目標志向」が高いと思います。

「適応性」が高い私みたいな人間は、
最終的なゴールだけざっくり定めておいて、
そこまでの道のりは自由に進むのが気楽で、成果も出ると思います。

そのときそのときで見えた課題をコツコツこなして、
そうこうしているうちにゴールに辿り着いている。

ここまで書いてみて、やっぱりやることは単純だなと。
今自分に足りないものを自覚して、それを学ぶ。それを繰り返すだけだと。

目の前のことに夢中になっているうちに、少しずつ前に進んでいる。
私はきっとそういう人間です。

どういう人と関わって、どんな環境に身を置くと力を発揮できるか、
というのも人によって違いますからね。
それを自覚するのも大切です。

まとめ

ここまで読んでくださった皆様、ありがとうございました。
何か持って帰れるものはありましたか?

伝えたかったことは、
先天的なセンスとしての「才能」が足りないとしても、
自分が持っている能力を活かして、
絵のスキルを伸ばせるんじゃないか
ということ。

そして、人によって持っている能力は違うんだから、
成果の出るやり方も違うということです。

私の例を読んで「やっぱり自分はダメだ」なんて思う必要はありません。
だって、私とあなたは全く違う人間ですから。
あなたにはあなたらしいやり方があるはずです。

絶対に上手くなれるなんて確約はどこにもないけれど、
やり方を模索して、やれることはやりきってから、その筆を置いてほしいのです。

私はあなたに、1日でも長く、1つでも多く、
あなたの表現をこの世界に残してほしいと思っています。

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